精神科医みそのれいの「失敗しない男選び」

男選びに失敗しまくる貴女のために

相撲部男子を彼氏にした快挙

今でもやっているかもしれないが、私が高校の時、水道橋でナンパしてきたゴツい大学生数人は名門相撲部の大学生だった。その中に最初の彼がいたのだが、その彼は相撲というよりレスラーという感じで、今で言うマサ北宮みたいで見た目にも、ものすごくかっこよかった。そんな彼を選んだ私を女子校の友人は口々に称賛した。


相撲部の彼氏とか、めちゃくちゃかっこよくない?


ライバルであり親友のサキがそう讃えてくれたことがその時、一番嬉しかった。私と同じアンテナを持っている女の子が他にもいるということがわかったからだ。そもそも相撲部男子に声をかけられた時、その誘いに乗るか否かを最終決定したのはサキだった。実は私より先にサキがゴツい男が好きだったのだ。


その相撲部男子の塊の中に、後に私の彼氏となる男がいたとは、その時私もサキも予想だにしなかったが、水道橋のサンマルクで過ごした数時間は女子校の私たちにとって衝撃的と形容すべき時間だった。お金を払っても味わいたいと思える時間だったと言い換えられる。


それほど楽しい時間と私たちが感じた理由はいくつもあり、一つが、彼らは日本一のタイトルを既にいくつも獲っているタイトルホルダーということが明らかになったこと、そして相当練習しているということが、半袖から覗いている前腕や足の脹脛の太さからすぐわかったことだ。


マサ北宮みたいな彼が、後輩にできるだけ分厚い漫画雑誌を買ってくるように命じ、それを私たちの目の前で両手で真っ二つに引き裂いて見せてくれた時には思わず歓声をあげてしまった。そしてこの男を私の彼氏にすると「心に決めた」のだった。

 

 

 

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