体重105キロ男がカッコいい理由
これまでの私の人生で、最も数多く受けた質問がこれだ。
何故、太った男なんかが好きなんですか。
もう何千回返答したかわからない。LINEやSNSが登場してくれたお陰で、いちいち、ひとりひとり返答しなくても良くなったのは助かるが、代わりに質問の数が10倍以上に増えた。ネット経由で質問するのは、質問する側からすると対面でない分、聞きやすいからだろう。
私が体重105キロの男が好きな理由を説明する。
まず、体重105キロには意味がある。ラグビーのスクラム最前列、1番プロップ2番フッカー3番プロップの男の子たちの平均体重が大体それくらいだからだ。もちろん正確な統計ではない。あくまでも私の印象だ。現に大阪桐蔭高校から帝京大学に進学した奥井君の体重は104キロである。
この「105キロ」には「素晴らしい体格」という意味を込めていることをまず知っていただきたい。身長は175センチ程度を想定している。(個人的には身長は低い方が好きなのだが)
従って、「太った」という言葉でひとくくりにしてもらっては困るのだ。ジャンクフード漬けで、全く運動をしない、体重はあっても筋肉量が異様に少ないただの肥満の105キロのことを言ってる訳じゃないのである。そんなのは言うまでもなく言語道断だ。
なので、太った男「なんか」と言う表現は全く検討外れである。「なんか」という日本語には軽蔑の意味が込められているが、運動もせずただ太った不摂生極まりないただの肥満であるところの「太った男」になら「なんか」という日本語も結構だが、私が標的にしている「激しいコンタクトスポーツをするに必要な筋肉と脂肪を装備した105キロ110キロの素晴らしい体格」には、間違っても「なんか」などという日本語が不適切だということも、半沢直樹風に言えば、知っていただこう。