「会わなきゃ何もわからない」と言う男は削除!
出会い系男がしばしば口にするこのセリフ。
会わなきゃ何もわからない。
一見正しそうに思えるこの考え方、実はこいつも昭和の価値観である。おそらく口にしている男は、意味をよくわかっていない状態で口にしているのだろう。
会っても何もわからないだろう。
精神科医の私はまずこう返答する。なぜか。1年2年3年と付き合い結婚しても、罵り合い憎しみ合い裁判沙汰にまで発展し別れる男女のなんと多いことか。会うどころか3年も5年も一緒にいるのに、相手の真実の顔を見抜けなかった証拠ではないか。
違うのか?反論があるなら聞くが。
もう一度言う。会っても何もわからない。
理由を説明する。相手を精査し評価判定するプロトコルがそいつの脳みその中に存在しないからである。言い方が難しいならこう言おう。
選ぶ脳みそのない奴が実際会おうがどうしようが、正しい選択などできやしないということである。
若い世代に至っては3カップルのうち2カップルは3年以内に別離、離婚する今である。残りの1カップルも時間の問題だろう。なぜこういう様になっているかと言えば、冒頭に述べた、
会わなきゃ何もわからない。
という間違った考え方に支配され、適当にボンボンあった末、どんな選択のプロトコルも持たず、当てずっぽうに「恋人宣言」し、子供ができたという理由で結婚した結果のザマが、70%近い離婚率である。
会わなきゃ何にもわからない、ではなく、会おうが会うまいが、精査評価判断するプロトコルを持たなければ、特に今みたいにコロナ感染のリスクを冒してまで会うなんぞ、ありえるか。という話である。