精神科医みそのれいの「失敗しない男選び」

男選びに失敗しまくる貴女のために

唾を吐きかけられても許せる男②

キャリア女性に「唾を吐きかけられても許せる男」と形容させる奥村君の魅力は、頑張り方が「半端ない」ところだ。これは間違いない。「自分の腕の骨を砕く程のパンチを繰り出す男」と表現したらピンとくるかもしれない。

私たちに「何でここまで頑張れるの」と言わせる男は相当すごい。1時間30万円超の価値はやはり正当な評価額である。(ちなみに引退時の山口君が1時間28万円)しかもコロナの勢いが増すのに比例してじりじりと評価額を上げている。

そう言えば、先日奥村君と待ち合わせた時、彼は豪快にでかいアイスクリームを頬張っていた。女との待ち合わせに、アイスをがっつくあたり、奥村君らしい。私を見つけて残りのアイスを無理やりバキュームしたせいで頭が痛くなり、いたた!と笑って近づいてきた唇や頬にアイスが残っていた。

ねえ、ちょっとはかっこいいとこ見せようとか、そういう気持ちはないの。

ありますよ。かっこよくないすか、おれ。

はあ?どの顔(つら)下げてそのセリフ言えるの?ほっぺたにアイスついてるよ。SAPIXの小学4年生でもやんないんだけど。

と私が隣でお小言言ってる隙に奥村君は自分の顔をスマホで撮影していた。

ほんまや。めっちゃアイスついとった。はず!

という具合だ。こういう感じは山口君には全然なかった。山口君はアイスを両手にひとつづつ持った状態で私を待ち、右手のアイスを「こんにちは!」と同時にすっと差し出すだろう。女が喜ぶツボを知っている。

一方奥村君は私が近づいてくる直前までアイスを頬張り、最後は無理やり飲み込み、口の周りにべっとりつけたままで、「こんにちは!」もなく

いたたた!!!

である。でも、もしかしたら奥村君の方がより「彼氏感」が出ているのかもしれない。すごく自然だ。

いい表現思いついた。奥村君という男は、女とデートしている最中でも、輩に絡まれたら大喧嘩するタイプ。決して女がいるからといって、謝ったり、脇道にそれたりするようなタイプじゃない。