30分10万円の筋トレサービスがヒットした理由
緊急事態宣言が出されようが、飲食店やジムが全部閉まろうが、稼いでる男の子はコロナなどどこ吹く風という具合に快調に稼いでいる。
そのコツは、
そんなものが売れるの?
というモノを目敏く見つけ出し、高い金額で買ってくれる顧客に売るのである。昔で言うセドリだ。
大事なのは、
大多数の人が「こんなもの売れないだろう」と見逃してしまう商材やサービスを、見逃さない目利きや嗅覚である。
古くはソフトバンクの孫正義が、日本国内でゴミクズになったゲームをアメリカに輸出し、再度アメリカで爆売したのはあまりにも有名。日本ではもうゴミだったものを場所を変えて売っただけである。
目下絶好調の奥村君が提供する筋トレサービスは30分最低10万円の値段がついている。これも、大多数の人が見逃してしまうモノを奥村君は見逃さなかったからである。
彼を高く買うのは富裕層なのだが、富裕層という人種は「オキャクサマ扱いの生ぬるい指導」なんぞ求めていないのだ。金持ち道楽に金を浪費していたのはバブル期まで。今の富裕層はそういう金の遣い方をしないのである。
今回奥村君が提供したサービスは、日本一を狙うレベルの学生が普段やっているガチのレッスンである。
値下げ競争しているトレーナーにはそれが見えてない、だからバカみたいに値下げすることでしか客を呼び込むことができないのだが、
奥村君はこのカラクリさっさと気づき、だから野太い声で、
ヤル気あんのかこら!
声出せ声!!
と容赦なく叱咤するのだ。私もだが、この本気の叱咤がたまらなく気持ちいい。なんだか、ものすごく強いチームの一員になったかのような気持ちになり高揚するのだ。だから躊躇なく大金を払うという心理推移である。
大事なのは、真の富裕層は、貧困層が望む上っ面なオキャクサマ扱いなど、ハナから望んでいないということに気づくか気づかないか、である。